Atreus 62 は Atreus を元にして key switch の数を増やした拡張版の keyboard である。
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Atreus 62 (原理試作版) |
オリジナルのAtreusは、極力keyの数を少なくして、小さく作ることを目標としたようで、数字もone keyで直接入力できない仕様となっているため、慣れるまでが大変そうである。
Atreus62についても既に商品が出ており、こちらのweb siteから注文できる。
完成品およびPCB, caseをばら売りしている。それぞれ$235-255, $30, $100程度。
Case の材質には、Wall-nutがあり、写真で見る分には見た目かっこいい。ここから買ったことはない。
AtreusとAtreus62は違う人が作っているようだが、Atreusの名称はそのまま使い、keyの数だけ増やした名称になっているところは多少気になる。
Hardware
Case, PCB, Build Guideはこちら
Embedded Board は、Arduino Pro Micro を利用している。ErgoDoxで使われているTeensy 2.0ではない。
Keyboard のfirrmwareは、QMKで対応している。
原理試作
Hardware, Softwareの情報は揃っていることが確認できた。Atreus62 keyboard を試作するために ErgoDoxの部品を確認してみる
。
ErogoDoxのlayered caseの厚みは実測値で、
1st laer: 1.9mm アルミ
2nd layer: 4.0mm アクリル
, teensyがtop plateとぶつからないように厚みをつけている
3rd layer: 5.0mm アクリル, key switchが取り付けられるlayerで後ろはPCB
4th layer: 3.8mm アクリル
、底上げの枠 9mmほどの外周 solderingの面が底にぶつからないように厚みをつけている
5th layer: 2.0mm アクリル
、底のカバー
Atreus62のkeyboardの原理試作には最低限3rd layer, 4th layerがあればよい
。
まずは Atreus 62のデータからMDF 6mm で case をlaser cutterで作ってみる
。 MDFはダイソーで100円のもの。
二つ重ねると厚さ6mmのMDFのため12mmになる。この状態で key switchを取り付けると、PCBなしの配線をしても下にはみ出ることはない高さだ。
2段を重ねたところ。
手持ちのkey switchを取り付けたところの様子。結構小さいサイズであることが分かる。これならNote PCと一緒に持ち運んでもいいかもしれない。ErgoDoxはでかくて重すぎて、かつ左右分割タイプでさっと左右の位置を決められず、移動して使うという感じにはならない。
タイピングしてみたところ、右手で言えば、Nの下のkeyまでは自然に入力できて良いが、どうも大きなkey capsをとりつけているキーの位置が縦方向すぎて押しにくい。もう少し傾きがあったほうが自分には合うようだ。
ただし、押しにくい理由は、手の位置とか、palm rest の有無とか位置とかいろいろと要素があると思われるので、引き続き使えるようにしてみる。
それにしてもErgoDoxは大きい。さらに重い。
組み立ては、PCB を入手すれば早いのだが、今回は、manual で配線することにする。
平面のPCBでは将来対応できない3次元の配線が必要になるという予想もあるため、こちらのほうが自由度が高い。
配線は、3つの段階に分けて行う。Switchごとにdiodeを接続する理由は、いわゆるghostを防ぐためである。
まずは switch をつけて、diode を接続する。
縦5個、横7個が二つという構成にする。最も中心の親指で操作するキーはそれぞれ独立の列となるようにした。
横方向のDiodeの接続が完了したところ。
Atreus62自体は、Pro Microを利用しているが、ここではTeensy 2.0を利用する。
SoftwareもQMK ではなくてTMKのGH60からの派生版とした。
とりあえず動作するようになったが親指の位置が縦方向過ぎて使いにくい。
あと少し奥側を浮かせて斜めのすると打ちやすくなることも分かった。
とりあえずteensy 2.0をkeyboardの裏に納めた。配線長が無駄に長いがとりあえず動作ok.
表から見たところ。ケーブルは横から出した方がよさそう。
Keyboardの位置はPCの手前では使いにくい。タッチパットに手が届かないので。
うまくNote PCのKeyboardの上に置いてタイプできるようにする必要がありそうだ。
いまのままだと重ねると、Atreus62の後ろがNote PCのkeyboardのkey switchに触ってしまって使い物にならない。手前に置くしかない。少し浮かせる仕組みが必要そう。
ちなみにキーボードの端が斜めにカットされているせいでNote PCと一緒に持ちにくい。端っこはまっすぐのほうがよいのかもしれない。
Switches, Key Caps, Micro controller
Keyboard のswitch は、Cherry MXを利用している。今回は、Cherry MX互換のswitchのGateron Redを使う。
Switches
Cherry MXそのものなら日本でも通信販売で購入できる。
10個単位の販売で800円程度。これまでに複数回利用している。
USから
の購入経験がある。ErgoDoxも一つはここで部品を調達した。もう一つは、MassDropで入手した。ebay.comでも10個単位での出品がある。
Key Caps
Key capsもMassDropだった。
このデザインに変更する予定。
ここからはまだ買ったことがない。
USB Cable
カールコードでカスタマイズ可能。ここからはまだ買ったことがない。Bluetooth対応にしたいところだ。
Pro Microではなくて、手元にあったTeensy 2.0を利用している。
GH60のcodeをベースに少しmodifyした。配線など省略する。